国際物流の必須知識!専門用語を解説

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2025.04.15
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国際物流の必須知識!専門用語を解説

国際物流で使われる専門用語

国際物流で使われる専門用語

インコタームズ(Incoterms)

インコタームズは、国際商業用語として知られ、国際取引における売り手と買い手の責任を明確にします。これにより、輸送費や保険料の負担、リスクの移転地点などが定義されます。主なインコタームズには以下のものがあります。

  • EXW(Ex Works): 売り手の工場や倉庫で商品を引き渡す条件で、その後のリスク(危険と費用)はすべて買主が負担します。
  • FOB(Free On Board): 船積み港で商品を船に積み込むまでの費用及び減失・損傷の危険を売り手が負担します。
  • CIF(Cost, Insurance and Freight): 輸送費と保険を含めた価格で、指定された目的地までの費用を売り手が負担します。
インコタームズ費用負担者リスク移転地点
EXW買い手売り手の施設
FOB売り手船積み港
CIF売り手買い手の港

コンテナ(container)

国際物流では、コンテナが重要な役割を果たします。コンテナは、貨物を効率的に輸送するための標準化された大きさの箱です。以下に主な特徴を挙げます。

  • 20フィートコンテナ: 小型のコンテナで、一般的な貨物の輸送に使われます。
  • 40フィートコンテナ: 大型で、多くの貨物を一度に輸送できます。
  • 冷凍コンテナ: 温度管理が必要な貨物に適しています。

コンテナの利点は、貨物の積み替えが容易であること、そして輸送中の安全性が高いことです。さらに、コンテナは海上輸送、鉄道輸送、トラック輸送に適しており、多様な輸送手段に対応します。

船荷証券(Bill of Lading)

船荷証券は、貨物の所有権を示す重要な書類です。この証券は、貨物の受け取りを証明し、輸送契約の一部として機能します。以下に船荷証券の主な役割を説明します。

  • 貨物の受領証: 船会社が貨物を受け取ったことを証明します。
  • 輸送契約の証拠: 貨物の輸送に関する契約内容を示します。
  • 所有権の証明: 貨物の所有権を移転する際に使用されます。

船荷証券には、指図式と記名式の2種類があります。指図式は、所有権が自由に譲渡可能で、記名式は特定の受取人にのみ譲渡されます。

フォワーダー(Freight Forwarder)

フォワーダーは、国際物流において重要な役割を担う専門業者です。彼らは輸送の手配を行い、貨物の効率的な輸送をサポートします。フォワーダーの主な業務は以下の通りです。

  • 輸送手段の選定: 最適な輸送手段を選び、コスト削減を図ります。
  • 通関手続きの代行: 輸出入に必要な通関手続きを行います。
  • 保険の手配: 貨物に適した保険を手配し、リスクを軽減します。

フォワーダーは、貨物の輸送に関する専門知識を持ち、複雑な国際物流をスムーズに進めるための重要なパートナーとなります。

効率的なコミュニケーションのコツ

目的を明確に伝える

運送業では、「時間厳守」や「安全確保」が命。だからこそ、やりとりの目的をはっきりさせることが大切です。例えば以下のような場面で重要になります。

  • 「今日の配達ルートの確認」
  • 「納品先でのトラブル対応の共有」
  • 「新人への注意点の伝達」など

上記の場面では相手に伝えたいことを事前に明確にしてから話す・聞くことで、必要な情報だけをやりとりでき、無駄なやりとりや誤解を減らせます。ポイントは以下の通りです。

  • 何を伝えたいのか明確にする
  • 誰に伝えるべきかを意識する
  • 伝えた後の「結果」をイメージする

相手の話をしっかり聞く(リスニング力)

現場では思わぬトラブルや急な変更が発生することも多々あります。そんなとき、「しっかり聞く」姿勢が信頼につながります。具体的には以下のような対応が重要です。

  • 手を止めて、相手の目を見て話を聞く
  • 「なるほど」「了解しました」と相槌を打つ
  • 分からない部分はすぐに質問して確認する

相手が年上のドライバーでも、立場が違っても「聞く姿勢」は変わらず、丁寧に行うことが大切です。

伝えるときは“短く・わかりやすく”

運送業の現場はスピード勝負。まわりくどい説明や専門用語の多用は、かえって混乱の元になります。

よくある悪い例と良い例

悪い例

  • 「この案件は例の件みたいに処理しておいて」
  • 「ここの書類はアレで処理して」

良い例

  • 「A社の件と同じように12時までに納品お願いします」
  • 「伝票は営業所の受付に出してください」

要点を1つに絞って、結論から話すのがコツです。

フィードバックで現場力アップ

「伝えたつもり」がミスにつながることもしばしばあります。だからこそ、相手の反応を確認するフィードバックが重要です。現場での実践例は以下の通りです。

  • 「さっきの伝票処理、大丈夫だった?」と確認する
  • 「ここのルート、走りにくかった点ある?」と聞く

ミスや改善点はそのまま放置せず、「次にどうすればよいか」まで会話することで、チーム全体の成長につながります。

まとめ

国際物流や運送業の現場では、専門用語の正しい理解と、的確なコミュニケーションが業務の円滑化に直結します。たとえば、インコタームズ(EXW・FOB・CIFなど)は、費用やリスクの分担を明確にし、国際取引でのトラブル防止に役立ちます。コンテナや船荷証券、フォワーダーなどの用語も輸送の流れを理解する上で欠かせません。

また、運送現場では「時間厳守」「安全第一」が基本となるため、伝える内容の目的を明確にし、相手の話をしっかり聞き、要点を簡潔に伝える姿勢が重要です。

さらに、フィードバックを通じて伝達ミスを防ぎ、チーム全体での改善を重ねることが、より強固な連携と業務の質の向上につながります。こうした知識と姿勢を持つことで、国際物流・運送の現場において信頼される存在となり、より良い仕事につながっていきます。

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