運送事業者のトラックに貼り付けられている「Gマーク」。取得のメリットは? 取得は必須なの? そもそもGマークって何? と疑問を持たれている方もいらっしゃるはずです。
Gマークは、安全運転にかかわる基準をクリアし、全日本トラック協会に認定されることで取得できるマークです。認定された企業は、自社の信頼性を高めることができます。もちろん、シュライン物流でもGマークを取得しています。それでは、Gマーク取得のメリットとデメリットを見てみましょう。
Gマーク取得のメリットとは?
- ①事故発生件数の減少: Gマーク認定を受けるためには、運転者への安全教育の実施など安全性向上への取り組みが必要です。これにより、運送事業者とドライバーの安全意識が高まり、事故が減少します。
- ②経費の削減: 安全性向上により事故が減少すれば、自動車保険や貨物保険の料金も減少し、経費削減が可能です。省エネ運転やグリーン経営認証の取得も燃料代やトラック修繕費の削減につながります。
- ③荷主からの信頼: Gマーク取得事業者は優良なトラック運送事業者として認識され、荷主からの信頼を得ることができます。
制度として認められているメリットとは?
- ①違反点数の消去条件の短縮: Gマーク認定を受けると、違反点数の消去までの期間が通常の3年から2年に短縮されます。
- ②IT点呼の導入が可能になる: Gマーク取得でテレビカメラなどの端末を使った営業所間の点呼(IT点呼)が対面点呼とみなされるようになります。
Gマーク取得のデメリットとは?
- ①帳票類の適格な管理の負担: 日報や点呼簿などの帳票類の適切な管理が必要で、運送業事務の負担が増えます。
- ②時間と努力の必要: 運転者への指導教育や安全性向上のための取り組みに時間と努力を要します。
- ③運転者の理解と協力が必要: 安全教育や省エネ運転を行うため、運転者の理解と協力が必要です。
- ④地道な取り組みが必要: 安全性向上への取り組みを日々コツコツと行う必要があります。
- ⑤資料作成に人員を確保する必要: Gマーク認定申請のための資料作成に人員を確保する必要があります。
Gマークは、2022年時点では全トラック輸送事業者の約3割が取得しており、国土交通省からも推奨されていることから、今後はさらに取得する企業が広まっていくと考えられています。今後も、Gマークは何かを従業員たちに共有し、緊張感を持って業務に励んでもらうことで、多くのクライアント様に利用していただける物流会社を目指してまいります。